H10年度に発足した本会は、お父さんからの強い要望でスタートし、毎年たくさんの会員のもと、親子との関わりを深めています。途中入会も大歓迎です。
先のおやじの会イベント、ハロウィンステージパフォーマンスで頂いた商品券で、おやじの会から園に絵本を寄贈することができました。今回はその報告です。
以下、寄贈した絵本の題名です。
「ないた赤おに」 「いぬはてんごくで・・・」 「てんごくのおとうちゃん」 「わすれられない おくりもの」 「いっぴきおおかみの そろり」 「たこぷーとぷよよんおばけ」 「かぶと四十郎 夕陽のカブトマンの巻」 「ゆきのともだち」 「うえへまいりまぁす」 「オオカミがやってきた」 「けんかのきもち」 「おトイレさん」「かえるをのんだととさん」 「へんしんトンネル」 「みんなともだち」の計15冊、選定は会長特権ということで私と我が家の子供たちでワイワイ言いながら決めさせて頂きました。
せっかくなので少し本について触れさせて下さい。「読書は子供の発達や教育にとてもいい」と各方面で言われています。それはまったくその通りと思います。一般的なその理由は語彙、言語能力の向上。集中力、想像力が身に付くなどなど。でも私が理由を挙げるとすればダントツで「イカした登場人物たちとの出会い」ということ。フィクションであってもノンフィクションであっても本の中には魅力的な人たちが沢山登場します。例えば私が個人的に好きな「神様のカルテシリーズ」夏川 草介(著)「天地明察」冲方 丁(著)などは登場する人物全員が魅力的。みんな主役級、脇役がいません。それから園に寄贈した絵本「ないた赤おに」に登場する青おにの行動には参りました。なんとも最後は言葉が出ない。うちの子供達も絶句したまま「なぜそこまで!」と顔がうったえていました。
「粋を学ぶ」きっとこの分野に関して読書に勝るものはないような気がします。まったく根拠はないですが、しかしまったく間違っている気がしません。
私は易々とたかが活字の羅列の中に潜む猛烈に粋なヤローどもに感化され、「こんな風になりたいでごす」と思います。そして今日から俺は、と誓い2時間後に自分の器の小ささに打ちのめされ、その2時間後に開き直る、の繰り返しです。私などそこら辺を右往左往しているだけですが、子供たちは遥かに純粋で柔軟に吸収していくのだと思います。素敵な出会いがあればあるほど本人も素敵になっていく。
今回おやじの会で贈った絵本から子供たちが何かしらを受け取り、それがきっかけで本が好きになるかもしれません。そして読書を積み重ねることでいつか、もののあわれや惻隠の情を心に抱くことがあるとすれば、それはもう祝杯をあげるしかありません。
「できるだけたくさんの本を読み、美しいものに触れ、思いやりを持って人に接する。当たり前のことを言っていると思うでしょうが、そういうことの積み重ねが、本当に人を美しくするんです。九十年も世の中を観察してきた僕が言うんだから、間違いない。」斎藤茂太さんの言葉です。
来年もまた素晴らしい本との出会いがありますように。
おやじの会会長 粕川貴之
12月11日(日)師走の陽光を浴びながら今年最後のおやじイベント「ガンバレ枝豆色出せワッショイ餅つき大感謝祭」が執り行われました。餅つき人気は今年も健在で186人というたくさんの会員家族に加え、支援センターふれあいの森からも参加頂きまして大盛り上がりのうちに幕を閉じることが出来ました。今回のイベント成功も会員皆様そしてご家族の積極的な協力があってこそのものです。この場を借りてお礼申し上げます。
また、食べ物を扱うことと風邪などの感染症が流行する時節柄ということで、うちの副会長が開会式にてお願いした規制強化政策「清潔感染予防プラン2016」通称加部ドンにも皆様こころよく対応して頂き、おやじの会の意識の高さが垣間見えた一幕だったと思います。
それから忘れてはいけないのは、けんちん担当を引き受けて下さった金子さん、設楽さん、蓮沼さんのご尽力。一時は三ツ星店を思わせるほどの長蛇の列にひたすら対応して頂きました。幸か不幸か味が良すぎたためなのか、引きも切らずにお客様が詰めかけるという状況は、我々役員の想定を上回るものでした。見通しが甘くてごめんなさい。でもあれはホントに美味しかった。お三方、お疲れ様でした。そして本当にありがとうございました。
そしてちょっと色付き餅にも触れておきたいと思います。何故ならば、あれは私のアイデアだから。むらさき芋に関しては手に入りさえすればきっといい色が出るはず、という確信に近い思いが始めからありました。しかしあの粘りは想定外、デンプンによるものなのか脅威の粘着力で杵を振るう者の体力を瞬く間に奪っていきました。でもすごく綺麗な色だった。次にカボチャ、こちらは本当に色が出るか不安もありましたが、なんのその。カレー粉やウコンなどの案もありましたがカボチャにしてよかった。こちらもとても綺麗な色付き餅になりました。来年はどんな色の餅が出来るか楽しみです。以上色付き餅についてでした。
最後に、これは何度も言っていることですがまた言います。撤収時の連携のすばらしさ。きっとおやじの皆は自分の作業に集中しているのであまり実感がないかもしれませんが、あっちこっちでフラフラしている私には淀みないおやじ達のうねりが伝わってきます。杵と臼の片付け、テーブルの片付け、かまどや灰の片付け、食器類の洗浄から片付け、一連の作業がまるで一つの生き物のようにうねっていた。いくらおやじのソウルフード、からみ餅を食べたからといってあれだけの連携はたやすく出来るものではありません。当然そこには奥様たちのサポートがあり、出来る人が出来ない人の分まで動くという暗黙の了解と普段の愚にもつかないじゃれ合いあっての結束なのだと思います。
開会式の挨拶で「子供達が大人になっても忘れないような餅つき大会にしましょう」と言いました。終えてみて今言えることは「私にとって一生忘れられない一日になりました」ということ。杵と臼で餅をつくという機会自体が貴重になった昨今、これだけの規模でこれだけの連携の中、これだけの子供達の笑顔に囲まれたイベントを会長という立場で過ごさせて頂きました。感謝の一言しかありません。ありがとうございました。我々の役目も残すところあとわずかになってきました。気を引き締めて臨んで参りますので、ご協力よろしくお願いします。
おやじの会会長 粕川 貴之
「ハートバッチの会」をご存知でしょうか。障がいをもつ子供たちのご家族が中心となって立ち上げた有志の会です。代表は我々おやじの会のOBの奥様、有家久美さんが務めています。どんな活動をしているか紹介したいと思います。以下、ハートバッチの会facebookからの引用です。
ハンディキャップに気づいて頂きたくて 私たちの思いはみんな一つです 身近なところに障がいを持つ人がいる事 そして中には見た目では障がいをもっているとわからない子供達もたくさんいるという事を 理解してほしいという事です
ただそれだけで私たち 私たちの家族にとってどれほどの救いになる事でしょうか
そんな思いでこのマークを作成致しました 言葉では説明出来ない状況などに このマークを見てご理解頂ける環境を望んでおります 皆様に認知して頂きたく思い作成した「思いやり」マークです
皆様と少し異なったハートかとは思います 少し異なっていてもハートに込められている希望や思いは皆様と変わる事はないものです
一人でも多くの方にそれを理解して頂けるだけで感謝の気持ちでいっぱいです
私でも時々、障がいや障がい者についてまじめに考えることがあります。私自身、義理の母親が障がい者であり避けては通れない問題が多分に存在しています。上記の文中の「言葉では説明出来ない状況」という部分を少し具体的に表現すると以下のようなことが考えられるのではないでしょうか。
例えば、公衆トイレで障がい者専用がなく補助が必要な場合、介護者は異性のトイレに入って行かなくてはならない状況が考えられます。その場合、全ての利用者に説明してから使用するなんてことは不可能です。
もしこの時に、ハートバッチのマークが自動車の初心者マークくらい認知されていれば、そこに居合わせた人たち双方の心の負荷がずいぶん軽くなるのではないでしょうか。 これはあくまで私が考えた一例です。
「まずは知ってもらうことが大切」と有家さんは言います。知ってもらい理解してもらう。そのずっと、ずうっと先には世の中の常識を変えるほどの可能性を持ったマークなのかもしれません。
「相手の立場になって物事を考える」人付き合いの根幹であり、子供達に最も伝えたい訓示であると思います。障がいのある人とどう向き合うのか、無関心でいるわけにはいかないと改めて感じました。
ハンディキャップというものは本来、背の高い低い、足の速い遅い、勉強が得意苦手、あらゆるところで存在します。かつて眼鏡のない時代、視力の弱さは日常生活に支障をきたしたことでしょう。それでも今は文明の発達によってちょっと不便な程度のことになりました。前回紹介した河島さんたちは技術の力によって障壁を低くするアプローチをしているのだと思います。そしてハートバッチの会のアプローチは理解を広めること。
社会が認知と理解を放棄して怪訝な視線を向けたとき、その瞬間にハンディキャップは障害に変わるのかもしれません。どうか皆様がこの活動を知り、身近な問題として向き合うきっかけとなればと思います。
最後に一つだけ補足です。障がいと一口に言ってもその内容は様々です。立場によっては知ってほしくないと思っている方もいるかもしれません。ハートバッチの会で知ってほしいと伝えているのは「この活動やマークが存在するんだよ」ということだと思います。そのことをふまえた上でそれぞれが無関心ではいないということが大切なのかと思います。
デリケートな内容なので掲載しようと思い立ってから数ヶ月が経ってしまいました。しかし数日前、有家さんにお会いしてその前向きさとひたむきさにどうしてもエールを送りたくなり掲載しました。これからもますます頑張って頂きたいと思います。
興味のある方、こちらを是非ご覧くださいhttps://www.facebook.com/heartbatchnokai/
おやじの会会長 粕川貴之
「国立障害者リハビリテーションセンター研究所 運動機能障害研究部 神経筋機能障害研究室 室長」正式な肩書きはこうなるのだろうか多分。この空想化学劇場のような肩書きの持ち主はなんと、我々おやじの会の会員、河島則天さん(雫ちゃん ゆり1組のお父さん)である。
以前、「すごいおやじを紹介したいからどんな仕事か教えて下さい」と話を伺った際は多くを語らなかった河島さん。というより専門的すぎて素人相手ではフワッとした輪郭しか語れなかったのかもしれない。今回なぜ私が、この見るからに難解そうな勤務先を知ったかというと氏がTVに出演しちゃったからである。ご覧になった方はきっと私と同じ感想を持ったはず。「すげぇ人だったんだ!」。語り口は落ち着いていて振る舞いはまさに専門家然。中でも流暢な英語には夫婦そろって「カッコイイ」と呟いてしまった。
見逃した方に朗報です。11月22日(火)PM8:00〜 「超人たちのパラリンピック」NHKBS1にて再放送されます。(アイススレッジホッケー、アメリカ代表選手の身体の機能や脳の計測を、河島さんの研究室が担当している)是非ご覧ください。
普段、気さくな人柄でインテリジェンスをひけらかさない河島さん。そんなカッコイイおやじが身近にいるということは我々にとっても、子供たちにとってもありがたいこと。以前紹介した原田さん然り、普通の生活ではなかなか選択肢に入ってこない業種で成功している人が友達の父ちゃんだったら、子供たちにとってその職業はグッと身近になって将来の可能性の広がりに繋がるはず。まだまだすごいおやじ、カッコイイおやじは沢山いる。これからも可能な限り刺激的なおやじを紹介できればと思う。
そして最後に、私の提案を覚えていて下さった河島さん。連絡ありがとうございました。これからも最前線での活躍を期待しています。
おやじの会会長 粕川 貴之
スポーツの秋!今年もJACマラソンの日がやってきました。
今回のイベントでもたくさんのすぎのこ・おおぞらキッズの頑張りを見ることができました。友達とゴール前のデッドヒートを繰り広げていた子、転んで泣いてしまっても諦めず最後まで走り抜いた子。目標を達成できて嬉しかった子、できなくて悔しかった子。とにかく楽しそうに走っていた子。
みんな偉かったと思います!
理事長的に言うと「みんな、マル!」
そんな子供たちに負けじと、オールスター感謝祭に似た勢いでおやじの会からは10名のおやじランナーが集結しました。カンボジア代表、私「猫しげる」(前回ブログ登場)も参戦です。
日頃から運動してる人、してない人、今日のために練習してきた人、悪い先輩達に勧誘され当日飛び込みエントリーしちゃった人。色々ですが、皆「応援に来てくれた家族のため!」という思いが、あの過酷なオフロードへ立ち向かう勇気を与えてくれたことでしょう。
「走れおやじ。信じられているから走るのだ。」
肉体的にも精神的にもキツくなる2周目くらいからはとうとうメロスが宿り、結果、見事全員完走!家族に全力父ちゃんの姿をを見せることができました。
「おやじ達もみんな、マル!」
僭越ながら私、猫しげるも皆様の応援のお陰で男子一般の部、5位入賞することが出来ました。これからはカンボジアではなく、おやじの会代表として、JACマラソンを盛り上げて行きたいと思います!…代表というのは冗談です(笑)
書記 猫しげる